長崎新聞

2002.11.23. 29面  口之津


「島原半島一つ」訴え弁護士講演


南高口之津町の住民組織
「口之津町の将来を考える会」(小玉正二代表)は
21日夜、口の津町内で、
合併問題を考える講演会を開いた。

南高有明町生まれで、東京在住の
弁護士・田代則春氏が講師を務め、
約170人の来場者に
「島原半島を一つに」と主張した。

雲仙・普賢岳噴火災害から復興活動に携わった田代さんは、
「半島の生き残りと、子孫の安定した生活を保護するため」
との理由から、広域合併を提唱。

「交付税を5%削減されたら町はやっていけない。
 農業や福祉などでは、市町の垣根を取り払っているのに、
 行政だけが垣根を設けている。
 3〜4町の合併ではメリットはあまりない
と持論を展開した。

住民と(意見の)ギャップが大きい。エゴが渦巻いている。」
編入合併小規模合併の主張を批判した上で
「”半島は一つ”は住民の力でしかなし得ない。
 住民発議をやってください」と促し、
各自治体に対しては
「振り出しに戻って、1市16町で協議を」と提案した。