島原商工会議所青年部第15代会長
しまばら不知火連連長
廣 瀬   朗


 「島原で阿波踊り!?、なしてよそん踊りばせにゃんとな!???」
と地元島原のアチコチで言われます。

もちろん島原に昔からある踊りも素晴らしい、
しかし、我々は阿波踊りに感動したのです。
だから阿波踊りを…と説得しても、なかなか賛意は得られない。

 そんな時、東京の高円寺で、徳島に負けないくらいの阿波踊り大会が開催されていることを知り、
早速スタッフ7名で東京に飛びました。

何と!東京では、高円寺以外にも23区のほとんどで阿波踊り大会が開催されていて、
その他埼玉や千葉などの関東圏・北海道・東北・東海と63カ所でも大会があっているとのこと。

この時「阿波踊りは、もはや阿波だけの踊りでなく、日本の踊りになっている」と実感しました。
つまり「東京阿波踊り」は、もはや確立した一つの郷土芸能になっているのです。
これだ!これでみんなの説得ができる!と確信しました。

 また、何と高円寺では3日間で120万人もの見物客が集まるそうで、
そのキッカケは、お盆明けの夏枯れした商店街に、一人でも多くのお客様に来てもらいたい、
という発想からだったそうです。

そうだ!阿波踊りを見に来てくれる人に感動を与えるだけでなく、
人が集まると言うことは島原の活性化にも繋がる!
定住人口の激減に悩む島原にとって、交流人口を増やすことは、
観光がメイン産業の一つである事を捉えても大変重要なこと。

島原に来て、島原の良いところを知ってもらう、
そして、そのお客様が口コミで島原の良さを拡げてくれる、リピーターにもなってくれる、
そんなお客様が島原に来てくれるキッカケとなるような阿波踊り大会にしよう!
スタッフ一同この目的で、心が一つになりました。

 そして平成8年10月、
観客動員12万人・宿泊客1万2千人というとてつもなく壮大な目標を持って
「第1回ガマダス阿波踊り大会」の開催に、こぎつけました。

 それ以来、踊る阿呆と見る阿呆を一人でも増やそうといろいろな地道な努力を続けています。
結果、平成13年(2001)には、
出演連20・参加人数500人・観客動員2,000人という阿波踊り大会になりました。

 また、不知火連と島原YEGの力だけでは足りない!と、
平成13年から、実行委員会形式での開催にシフトアップし、
阿波踊りに興味がある一般の方々も、踊りはもちろん、運営にも参加できるようにしました。

今後も、ふるさと島原の活性化のため、一歩ずつ前進していこうと思っております。