平成12年8月6日 地域総合版
北海道・有珠山噴火で被災した虻田町立洞爺湖温泉小学校の
5・6年生49人が5日、雲仙普賢岳噴火で被災した
島原市立第五小学校と南高深江町立大野木場小学校を訪れ、
被災地の児童同士励まし合い、夏休みの思い出をつくった。
洞爺湖温泉小の児童らは普賢岳噴火10年復興記念事業
「GAMADASげんき塾〜有珠山普賢岳が結ぶ勇気のきずな」の取り組みとして
島原商工会議所青年部(水本洋会長)と深江町商工会青年部(敷島広太部長)の
招待で4日、島原入りした。
洞爺湖温泉街は、有珠山噴火災害で特に被害が大きく、
避難指示が解除されても隕石や火山灰などの影響で自宅に帰れず、
大半の住民は仮設住宅暮らしを継続。
子どもらの恐怖感やストレスはいまだ、いやされていないという。
第五小での交流では、同小6年の安部竜介君(11)が
「北の有珠山、南の普賢岳。
山は違っても噴火災害の恐ろしさを共有できる私たちです。
交流を通じて命やきずなの大切さを感じたい」
と歓迎の言葉。
洞爺湖温泉小の児童は有珠山噴火の状況を写真パネルで説明。
体育館で「ガマダス音頭」を一緒に踊り、楽しいひとときを過ごした。
洞爺湖温泉小6年の佐々木和也君(11)は
「特に4日の夜は楽しくて眠れなかった。
普賢岳がとっても大きくてすごかった」。
同小6年担任の三浦直美教諭(29)は
「仮設住宅や親類宅での暮らしは続いており、
この旅は子どもにとって本当に貴重です」
と話した。
深江町立大野木場小の児童とも交流した後、
夜は民家にホームスティした。
*拍手で歓迎を受ける虻田町立洞爺湖温泉小の児童
〜島原市立第五小にて(写真有)