趣意書


平成12年3月31日、突然の噴火を始めた北海道有珠山の影響で、

現在でも7000人を超える方々が、避難所生活を送られております。

住み慣れた土地を離れ、精神的にも経済的にも不安な日々を過ごしておられることを

思うと、胸が締め付けられるようです。

わたしたち島原・深江も、平成2年11月17日の198年ぶりの普賢岳噴火から

火砕流、土石流、噴石、降灰と自然災害の恐ろしさ、長期災害のたいへんな苦労、を

いやというほど味わいました。

その噴火災害の経験で、特に心配だったのは、成長期にある子供たちの心のケアでした。

そこで今回、

珠山噴火災害で避難している虻田町の子供たちを夏休みに島原・深江へ招き、

数日間でも噴火の事を忘れ、のびのびと楽しい夏休みの思いを作り、

噴火災害から復興しつつある島原・深江の姿を目にすることで、

将来への希望を強く持ってもらいたいと思い、有珠山支援「GAMADAS塾」を企画しました。

島原・深江の子供たちとの交流会も予定しています。

お互いの地域の話を交わし、友達になることで、視野も広がり、

ふるさとに対する愛着も増すことと思います。

自然の中で生きていく上での、

自然災害の恐ろしさ、自然の大切さ、ひいては、自然との共存についての

学びの場となればとも思います。

以上の主旨をご理解いただき、ご協力賜りましたら幸いです。